さて十分一山二日目は予告通り 5 時起きです。辛いよー。
早朝はボケボケしていたのであまり良く覚えていませんが、何かよくわからないうちに昨日居た山に登って機体を組んでいたようです、記録によると。
それでこんなに早く出かけたのにはもちろんワケがあるのです。社会人チームは次の日仕事だから早く帰らねばな、というのも確かにあるのだとは思いますが、それよりも何よりも重要なことは、いいかい、最も重要なことは ! あまり日が差してない時間帯は風が穏やかだということです !
... 但し、午前 6 時には既に全員第一戦闘配備についていたものの、山頂から見下ろした景色は雲、雲、雲 ! 事前の情報によりここはそういう町だとは聞いていたものの、実際見てみるとちょっと感動ものだなあ !

... もちろんこんな状況では飛べませんが。
というわけでして天気が良くて風も良くてでも雲が華麗に邪魔をして飛べないこと 1 時間 ! 2 時間 ! ... 2 時間ちょっと !! 私は例によって日向でゴロリンコしてグーグー寝ていましたが、ともかくようやく雲に切れ目が出てきて飛べる状況に。

それで一年生 5 人、うち今日の初飛び 2 人の私は最後に並んで出発進行です ! 気合い入れて一番最初に並ぶのも良かったかもしれませんが、天気がコロッと変わってまた飛べなくなったら金銭的に学生がかわいそうなのでお先にどうぞ、というやつです。
それで私の前に飛んだ方は私と同じくコレが初飛びなのですが ... 無線誘導がほぼ役にたってないくらいフリーダムに飛んで、最後は車をかすめてランディングスレスレに着地しておりました。
まあ初飛びなんてそんなもんかもしれませんが ...
...
......
次に飛ぶ私がビビるじゃねぇかよぉ !!!!
それで時刻を考えるに、待ってくれ ! なんて言ってる状況でもなく、情け容赦も血も涙もなくインストラクターに「行け」と言われた山戸です。まだ顔は余裕で冗談も言えるくらいでしたが、まじ特攻隊の気分ですよ ? この斜面をハンググライダー担いで走ったら ... 走ったらその後はどうなるのだ ?? 何度も言いますがターンの練習もやってないですよ ? ターンできないってことはないでしょうが、バンクがつきすぎて修正できなくなって墜落するかも ??
半ば、というよりは純粋に 100% ヤケクソで飛び出した山戸でしたが、テイクオフは自分でも自分をほめてあげたくなるくらい普通でした。... まさかこんなに普通に飛び出せるとは思ってもみませんでした。
それでちょっと飛んだくらいでアップライトからベースバーに持ち替えてくださいと無線が入ったので、じゃ、まず足をハーネスに入れて ... と思ったら先にベースバー持ち替えなさいと。そんな感じで人生初で飛行中にベースバーを握った山戸です。... 今考えても無謀だ、ああ無謀だ ! なんというイカれた勇気 !
それで基本的に無線誘導で左右に 45 度から 90 度くらいのターンを繰り返してのランディングとなりましたが、ターンは意外と何とかなる ? もんなのね ?? という感じ。ちょっと余裕のある時に下を見下ろしたりしましたが、こんな景色はまじ実感湧かねー ! ゲーム感覚だよ ! リアリティがないね ! 最近の若者は恐ろしいね !
それでランディングが近づいてからは無我夢中での操縦でほとんど何も覚えてやしませんが、ともかく最終ターンをやった後あたりからはおぼろげに思い出せます。
確か、地面から 3, 4 メートルあたりのところで水平を保ったら足を出して持ち替えて ... という指示が出たのでその通り行い、最後の最後 !! フレアかまして着地の瞬間 ! というところで機体がいうことをきかなくなってバランス崩して半着地、半墜落。講習場ではよくやったパターンですが、非常に久しぶり。なんであんな順調な場面でこんなことが起きたのか、不思議。
着地してからは心にも余裕が出てきたためかよく覚えていますが、ともかく足も腕もガクガクでした。山戸の心は強がっていても、体の方は敏感に恐怖をかぎ分けて緊張していたようです。... そりゃ、着地もできねぇわ。
それでその時間帯は風が良かったために早く上がってきてもう一回飛べ ! ということになりました。なんか私、心が変に高揚して今ヤバいんですよ。... こういう時ってたいがい良くない結果になるのよね、私の人生経験上。
とは言っても大切な機会を無にすることはできませんので、第二山頂出発進行 ! です。インストラクターは「二回目は一回目の十倍はラクに飛べる」とおっしゃってましたが、確かにそうかもしれませんが ... 私は浮かぶことへの恐怖よりも自分の心境の変化によるミスの方が怖くなって、結局一回目よりも緊張気味でした。
それで二回目テイクオフ ! いつものようにヘラヘラと冗談かましているとますます自分の心のコントロールができなくなってやべぇと感じたので、今回はかなり目がマジなフライトです。... が ! 途中の無線で「自分で高度処理やってみて〜」というなんとも獅子が子を谷に突き落とすような指示が出たあたりからちょっとビビってまた無我夢中気味モードへ突入。
8 の字旋回で降りるんだっけ ?? 180 度ターンだと !? ... バ、バンクが戻らないだと !? これって、これって ... 下手すると墜落ものじゃないの ?? 無線で何か修正しろとか叱られてますが、マジそれどころじゃないです ! そうしているうちに地面が近づいてきましたぞ !? さっきの初フライトはこんなことなかったのに ... ? もしかしてバンクがきつすぎるのか !? もっと大きく体重移動しないとバンクを修正できない ?
... ということに気づいたのが最終ターンの前のターンでした。このままでは下手すると田んぼに突っ込んじゃう ! というギリギリの線です。それで心身ともにもう全く余裕がないけれども最後の力を振り絞っての最終ターン、そしてフレア、着地。最後だけは前回よりも良かった、が、もう心も体もボロボロの上にヤバい操縦してた事に対するお叱りの無線が ... 今のはいいとこなかったねー。いい経験にはなりましたが ...
というところで昼頃になったのですが、この後は風が強くなりすぎて初山頂系は飛べませんでした。残念ながら。気分もだいぶ落ち着いてきたので最後にもっとマシで安全なターンをお見せして帰ろうと思っていたのですが、実に残念。
というわけで半分順調、半分波乱の初飛びを山形県は十分一山よりお伝えしました。まだ茨城の狭いランディングで練習するには圧倒的に技術が足りないためにまた行きますが。